本当にあった怖い話

Posted in よもやま話 on 2008年9月12日14:11 by こみずとうた

それは昨夜のことだった…



Macで映画かなんか見ている時だった。

基本的にそういうときはヘッドフォンで音を聞く俺。



ん…?



なんか雑音…?



…?

ヘッドフォンからではないな…



気のせいかな…?





再び画面に集中する。



しばらくすると今度は部屋の明かりが変に…

背後に位置する蛍光灯が明るくなったり暗くなったり…



くそ…

蛍光灯が古くなったのかな?

そういえばスターターも古くなってたな…

買いに行かなきゃな…



なんてことをぼんやり考える。





その時!!!





視界を黒い影が横切った!!



違うぞ!これは蛍光灯の不調ではない!!!



一瞬暗くなったのは、

蛍光灯の明かりを、なんらかの物体が遮っていたからだ!!

それが繰り返されるのは、なんらかの飛行物体が行ったり来たりしているからだ!!





最初に気になった雑音、

アレはなんらかの飛行物体が蛍光灯にぶつかる音と…





それなりに大きな羽音だ!!!!!!!







やばい!振り向けない!!









俺は大きい飛ぶ虫が苦手なんだああああああああああ!!!









ヘッドフォンを外した今、

もうそこに何か巨大なそのなんだ、アレが、

アレったってそれが何なのか正確にはわからんのだが、

とにかく今まで部屋に乱入してきた虫達の中でも最大レベルのものが居ることはわかる!



背中(せな)で感じる!!





ほんの数秒が数時間にも思える…



記憶を辿る…

殺虫剤はどこにあるかと…



思いを巡らせる…

殺虫剤に書かれてる『効き目のある虫』に含まれているモノなのかと…



ヴィイィィィィィィィィィィ

って羽音じゃないから、ハチとかハエではない…



俺の体に突撃かましてこないから、

カナブンとかそういう猪突猛進タイプの虫でもない…



蛍光灯の周りを飛び続けるだけのコイツ…



もうアレだよな…

でもこの、確かなサイズと厚みを感じさせる羽音…

そしてこの、確かな質量を感じさせる蛍光灯にぶつかる音…

もうアレしかない。

それもかなり大きいヤツだ…



ゴクリ…

かなりの大物やで…

ワイに出来るんやろうか…?







ええい!ままよ!!



バッと立ち上がり、記憶していたままの場所にあった殺虫剤を手にする!

サッと踵を返し、この屋根裏からの脱出口にすべりこむ!!

返す刀で殺虫剤を構えるオレ!!



かっこわりい…



でも怖えんだよ!!!

しょうがないだろ!!!



一体全体あのモンスターはなんなんだ!?

確認してやる!!





やらいでか!!





階段(ハシゴ)の中程から部屋をのぞき込む…







な、なんて邪悪な模様なんだ…!?

黄色と赤の毒々しい斑模様…



あのサイズはどうだ?

『Huge(Bigってレベルじゃねーぞ)…』

誰かが言った。

言ってないけど。



げぇ〜!!なんじゃアレは〜!!

あ、あの流線型のフォルムは…!?

し、知っているのかテリーマン!?

(類:知っているのか雷電!?)





スズメガでした〜!!

(多分)



怖えっつーの!!!



羽広げてまぁ10cmそこらなんだけど、

蛾ってホラ、胴体のボリューム感とかハンパじゃないじゃないっすか…

プックリしててさ…

ズッシリしててさ…



すご〜い!ギッシリ詰まってる感じしますね〜!

でも、お高いんでしょう〜?



みたいな…





いやホントよ?

本当に怖いんだぜ?



本当に怖かったんだぜ?



ゴキとかクモとかムカデとかは全然平気なんだけどな。

飛ぶ虫でも小さいのなら全然平気。



でも大きい飛ぶ虫にゃあからっきしでさぁ!!



わっはっはっは!!











まぁ30分くらい戦っていろいろやってアレしましたよっと。

















あ、あと、

こないだ、枕の上で小さい蛾が潰れてました。

どうやって潰れたのかは考えないことにしている。



みんなも考えちゃダメだぞ!

約束だ!

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五感に揺さぶられる記憶

Posted in 喰ったり呑んだり on 2006年10月5日17:50 by こみずとうた

ふと目にとまったほんの小さなものが、
ふわっと鼻をくすぐるかすかな香りが、
何度も何度もリピートして聴いていたあの曲が、

ほんの小さなパーツが、
突然に過去の記憶を思い出させることってあるよね。

懐かしいなぁ〜

ってコトじゃなくてなんつーか、
堰を切ったように記憶があふれ出してさ、
当時の生活や会話、感情まで思い出すというか、
まるでその当時、その場所に居るかのような錯覚?
ちょっとしたタイムスリップ気分だね。

そーゆーことってあるよね。

まぁオレはねーけどな。

って、ねーのかよ!!!

いや、あるよね。あるある。

コンビニですれ違った女性の香水のアレでさ、
昔の彼女とのコトを急に思い出したりしてさ、
我に返ってから、なんか妙に寂しい気持ちになったりね。

19の頃、Queenの『シアー・ハート・アタック』ってアルバムをかけっぱなしで、
スーパーファミコン『レミングス』ってゲームをず〜っとやってて、
で、10年以上経って、シングルでもなんでもないアルバム収録曲がラジオかなんかでかかってさ、
そのイントロを聴いたとたんに当時の6畳一間のアパートにタイムトリップですよ。
19の頃って、とにかくひたすら自分のコトとか将来のコトとか考えまくってたのね。
月曜から土曜まで、朝から深夜までラーメン屋で働いててね、

『このままでいいわけがない…』

『オレは何をするために生まれたんだろう?』

『同世代の連中は何を考えて生きているんだろう?』

とかね、考えに考えすぎて、

『そもそも、オレって何なんだ?』

『母親の胎内で細胞分裂を繰り返し、
オレという個が確立したのはいつなんだろう?』

『ただの細胞の集合体は、
どの段階で意識とうものを持つんだろう?』

『脳細胞がそれなりの数になると“意識”が芽生えるのか?』

『それとも、育った細胞の塊には“魂”とうものが宿るのだろうか?』

『電気も電気も空気も物質だが、
魂とか意識ってものも物質なのだろうか?』

『だとすると、やはり“死”というのは“消滅”なのか?』

『意識や感情がなくても生きている生物は居るし、
なんのために生きているのかなど考えることもなく、
ただ本能のままに生き、他の生物の餌になったり、
他の生物が必要とするものを生産したりする…』

『他の生物の餌にならぬよう、己の体を変化させたりもする。
蛾の羽の“目玉模様”や、小枝に似た体を持った虫も居る。』

『でも、彼らは自分の体がどうなのか自分では見えないよな?』

『羽に“目玉模様”があれば鳥に食われねーんじゃね?
なんてことは自分では考えられないし、
ましてや、思いついたとしても自分の模様は変えられないわな。』

『じゃあ進化って何?』

って、なげーよ!!!!
なんで自分のコトとか将来のコトからこんな話になってんだよ!!!

でね、結局これは『宇宙』のコトまで発展してね、
最後の最後はもう『ああ、考えてもわかんねーよ』って結論に達したよね。

『なんでもへったくれもねーよ。
今現在そうなんだからしょーがねーだろ。』

と、物凄く考えに考えた挙句、
何も考えない若者と同じ結論に達したわけね。

ってそんな6畳一間のアパートで悶々としていた気分を思い出したりもするよね。

みんな、何の話か覚えてるかな?

視覚の記憶・聴覚の記憶・嗅覚の記憶・触覚の記憶ね。

あと大事なのはさ、『味覚の記憶』ね。

これも同様ね。

『おーおー!この味この味!!懐かしいなぁ〜!!!』

じゃなくて、その味がきっかけになって、
それを食った時の空気やらなんやら、
その前後の会話なんかも怒涛の如く思い出されたりするアレ。

それを期待しました。

私、期待しました。

セブンイレブンで見つけたんです。


『じゃがまるくん』

復刻版ですって。

正直、あんまり覚えてないのね。
名前とパッケージは薄らボンヤリ覚えてました。

ああ、なんかこんなんあったな!!

あったあった!!懐かしいなオイ!!

だが、この段階ではただ『懐かしい』だけ。

つーか、存在自体は覚えているが、どんな味だったか全く思い出せない。

コレ、食ってみたらスゲーことになるんじゃね?
中学(多分)の頃の記憶がものスゲー勢いで押し寄せたりして!?

ってコトで購入決定。

さっそくレンジでチン!

『いざ!外苑中学校の近所のセブンイレブンにタイムスリップ!!!』

超アツアツです。口を火傷しそうだな。
かぶりついてみると、中に挽肉みたいな具が入ってたり…

ん〜

何も思い出さんな…

味の方は?
ん〜 これといった特徴もないな…

何も思い出さん…

全く何も思い出さん…

つーかオレ、コレ食ったことねーんじゃね…?

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