旅の終わり

Posted in よもやま話 on 2010年7月7日22:29 by こみずとうた

終わったよ。

まだ家には戻ってないけど、
長い旅は一旦終わりを迎えた。

映画に出演した。
2ヶ月もかけてじっくりと準備し、
1ヶ月の撮影。
合計3ヶ月にも及ぶ、
大きな挑戦、冒険は無事に終わりを迎えた。

迎えることができた。

多くの出会い、
数々の新しい体験、
自分自身と向き合い、
思い出し、感じ、考え続けた日々。

有り得ないような貴重な経験をさせてもらえた。

まだ抜け切らない。

不思議な気持ち。

映画はまだ完成はしていない。

完成すれば、それは作品として残ってゆく。

俺の心にも一生残るだろう。

この種は、
新しい芽を出し、
新しい実をつけるだろう。

どんな実を結ぶんだろう?
まだ分からないが、
とても楽しみだ。

河瀬直美監督の新作、
『朱花の月』という映画に出演した。

奈良の奥明日香、
栢森(かやのもり)という地で、
拓未(たくみ)という人間として生きた。
俺は確かに、そこで生きた。
撮影は終わったが、
拓未はそこで生き続けるだろう。
俺もいつかまた栢森に帰りたい。

俺であって俺ではない、
拓未という俺はそこで生きた。

終わってなんかない。




興味のある方は『朱花の月』で検索して下さい。