MMK
初めての正式なお客様のために作った、
母と娘のセットのひとつ。
『 m m k 』 をかたどりつつ、娘さん『たまちゃん』といっしょ。

とても嬉しい依頼であり、気合入りまくり。
組み木細工、パズル、宮大工の釘を使わぬ仕事などを思い描き、
不思議なものを作ってみた。
● デザイン・草案 ●

まぁ〜いっぱい描いた!
とにかくやっぱり嬉しかったのもあり、
色んなイメージを色んなパターンで描きまくり。

“複数のパーツ”とか“可動式”とかを考えてて、
ついつい気負いすぎて変な方向へ向かったり…

紆余曲折を経て頭をスッキリさせたらカッチョイイのを思いついた!
● 造形 ●

これね、意外と大変だったのが玉!
粘土を転がせば玉になるだろ?って思ったら大間違いでやんの!!

例によって、大まかに形を作り、余分な部分を削り落として玉にした。
こっちを削ればあっちが目立ち…
あらゆる角度から削りに削ってようやく玉に近づいた。

そしてその玉が通るくらいの穴を彫る。
次に、鉛筆で切断ラインを書き、
新たに導入した “糸ノコ” で切る。

これがまた難しかった…
糸ノコってこんなに難しかったっけ…?

まっすぐ切れん!!
切り出したパーツを丁寧に整える。

直線が出ないとパーツが滑ってくれない。
細心の注意と方眼紙を用い等間隔にする。

そして内側に溝(ほぞ)を入れる。
(見づらい画像で申し訳ない)
U字パーツの内側を整えたらこんなに隙間が出来た!!

ちきしょう…
またまた見づらい画像だが、
隙間を埋めるため、こんな感じでラップを巻き、
その隙間に粘土を詰め、
ついでに溝にもピッタリなパーツにしてしまおうという寸法。

わかりづらいかな…?
なかなかそうも上手くはいかず、
とりあえず隙間だけは埋めてサイズをあわせ、
その後、
本体内側の溝に合うようにガイド(?)を盛り付ける。
スライドする状態まで整えた。

なんかカッチョイイ!!!
真ん中パーツの頭の部分を増設し、
【 MMK 】 の模様となるラインを鉛筆で描いた状態。

実はここでかなり悩んだ。

全部を切断してパーツ分けするのか、
線にそって溝を刻んであくまでも模様とするのか…
やっぱり切った!!

がっつり切ったゼ!!
今度はそれに合わせ、
本体 “U字パーツ” の頭部分も増設。

この増設パーツを、ペーストタイプの粘土で接着させる。

ここで初めて“ペーストタイプ”を使用した。
その便利さにド肝を抜かれた…!!!


今まで使わなかったオレが馬鹿だった!!
ここでは、内側 【 MMK 】 パズルパーツを修正。

パズルパーツ同士ががっちり噛み合わないと、
本体 “U字パーツ” から抜け落ちてしまうのだ。

そこで小さなパズルパーツの、
互いに接する面に溝とガイド(凹と凸)を付ける。
欠けやへこみ、盛り上がりや歪みなどを見ながら修正。

本体の頭部分と、一番上のパズルパーツに横穴を打つ。

これで造形自体はほぼ完成。


しかし不安は残る。

組み立てた状態で、一番上のパズルパーツが動いてしまうと、
その下のパズルパーツたちがかなり自由に動けてしまう。

いくらパーツ同士に凹凸をつけ噛みあわせても、
さすがに何ミリかの隙間ができれば抜けてしまうのだ。
● 焼成 ●

今回はパーツ数も多く、またパーツのサイズがバラバラなため、
全部を同じ時間で焼くのはダメだろうと判断。

玉とパズルパーツの一番上のように、
厚みのあるパーツはガッツリ焼き、

内側の小さいパズルパーツは短めに、

U字パーツは細さと薄さと太さと厚みが同居している…
なんとなく微妙な時間で焼いてみた。

曖昧で申し訳ない。
なんの参考にもならんですなぁ…


焼成後、案の定 “U字パーツ” は歪んだ。

いくら直せるとはいえ、
焼成の際のこの歪みはどうにかしたいもんだ…

今後の課題ですな。
● 研磨・仕上げ ●

を経て、この状態までできた。

だが、やはり内側パーツの安定性に問題が残った。

安定はさせたいが固定はしたくない!!

分解できなければ意味がない!!
そこで考えたのがコレ。

ひとつのパーツから真上に軸を伸ばし、
接するほかのパーツには穴をあけて安定させようというもの。

でもこれやっちゃうとなぁ…
意味というか、意義というか… 違ってきちゃうんだよなぁ…

ってことでこの案は採用せず、
ぼんやりと頭にある他の案を煮詰めながら、先に焼いちゃうコトに。
● 追加パーツ作り ●

頭に浮かんでいたのはこんな感じの物。

トップを固定している棒を抜けば分解もできる。
棒自体の固定には、穴の直径より大きいカン(輪っか)を使用。

でも、カンを用いると棒を抜く際に、いちいちひん曲げてやらなければならない。

かといってこのカンがなければ棒が抜け易くなりすぎる…
思案の末にたどり着いたのがコレ!!

このパーツを突っ込み、
その両側に “茄子カン” というパーツを装着するのだ!!

この構造により、
『ペンダントを装着する』 ことと 『パーツの固定』 が一緒になったのである。
● 完成 ●


これが全てのパーツ。

このパーツたちが下のように…
MMKの下には玉。

たまちゃんと一緒。
写真で見るより、意外と小さい。

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